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いつか子どもを持とうかなと思う人におすすめです
子どもを(物質的に)持つことがいかにむずかしいかわかりました。体当たりの記録と地道な取材に頭が下がります。
勇気が湧く本
不妊治療をはじめた半年間は原因検索が主で、治療の先行きが見えないゆえ不安が強い。そんなとき、本書に出会った。
著者の体験は、生きたモデルとして参考になる。とりわけ、著者の感情を描写した部分は、心に染み入る。医師とのコミュニケーションの取り方は、とても参考になる。
後半は、日本における不妊治療のネガティブな側面について触れている。コインの表裏があるように、どちらも知ることで、不妊治療における自由意志を持つことができると感じた。治療を受けるのに必要な勇気が、沸々と音を立てて湧いてくるような印象を受けた。
支えあう社会へ
妊娠にまつわるさまざまな事柄は、自分にとってもパートナーにとっても、もっともプライベートな事柄に関わるだけに、なかなかオープンに語り合うことが難しいテーマだ。
出産を終えてしまった女性の多くは、必要以上にあけすけになってしまったりもするものだけれど、その一歩手前の段階で悩んでいる女性の多くは、悩みを打ち明け合う仲間にもなかなか出会えず、一人孤独に苦しむことになりがちだ。 多くの女性にとって、匿名で悩みを打ち明けあえるインターネットサイトの存在や本書は孤独な気持ちから抜け出すための、確かな足がかりになるのではないだろうか。
また、本書は核家族、少子高齢化の進む現代社会において「病院」が担う役割が多岐にわたりつつあることをも示唆している。 ことに、「情報」を患者といかに共有し、本人にとって好ましい人生を考え、支えていくには医療関係者がどのように患者に接し行動すべきであるかということ。また、医療現場と連携し、患者をサポートする機関が必要とされていることを痛感させられる。 「忍耐」を美徳とする日本においては、妊婦ですら、しばしば必要以上の「忍耐」を強いられる。その一歩手前で悩んでいる女性については、さらに言葉にすることの難しい様々な心理的、身体的なプレッシャーがのしかかっている。自分の経験を書きとめ、公にすることで、そのプレッシャーと向き合い、一冊の本を産みだした著者と著者のパートナーを心から尊敬する。
不妊症に悩む方のために役立つ情報を紹介します。