堤 治

定価: ¥ 1,785
販売価格: ¥ 1,785
人気ランキング: 76896位
おすすめ度:

発売日: 2004-10-23
発売元: 朝日出版社
発送可能時期: 在庫あり。
「妊娠」について知りたいすべての人に勧めたい
本の題名からすると、おそらく「不妊治療」の文字に興味を持った人が手にとるのではないかと思いますが、妊娠というものに興味がある人すべてに勧めたい内容です。
私は最近妊娠したものの流産してしまい、自分の妊娠をきっかけに興味を持ちました。主題があくまで「授かる」で、副題が「不妊治療と子供をもつこと」になっているのを、本を全部読んでしまってから、内容を忠実に表していると感じました。
著者がこれまでの臨床で真摯に考え悩んで決断して治療を行ってきた道のりが感じられます。それがぎゅっとつまっています。
後半の方に、代理母や非配偶者の精子を使っての妊娠について、その社会での受け止め方について書かれていますが、女優の向井亜紀さんの裁判などについて興味があってそっち方面の本も読んでいたので、この本でも興味を持って読みました。生殖医療にどんな種類があるか、それが実現した場合にどのような親子関係が生まれるかという部分について整理して説明してあるのもよかったです。
生命の神秘を知る
不妊治療に行き詰まり、HOW TOものではない本を読みたくてこの本を購入しました。今までは“妊娠したいと”それが目標になり、治療を行っていましたが、生命を授かるということは偶然が重なった神秘なんだと感じました。しかし、現在は人間が生命に対してどこまでも手を入れられることを知り、だからこそ、どこまで治療をして良いのか、倫理的な面も含めて二人で十分に考えなくてはいけないと考えさせられました。
セカンドオピニオン的役割
不妊治療の方針を決定する際、本書を参考にした。
内容は平易とは言えず、高度な知識にまで触れている。単色刷りの紙面が、むずかしい印象を与えるかもしれない。しかし、いざ読んでみると、著者が口語調にQ&A方式ですすめていき、ケース(実例)紹介などもされていることから、生き生きした情報として読みやすい。
生殖医療の現状から、現時点の問題点、将来的な方向性まで示しており、系統立っている。治療において、セカンドオピニオンを求める時代であるが、経済的にも社会的にも容易なことではない。不妊治療は自由意志に基づく部分もあり、治療の選択に迷ったとき、本書を一読することを勧める。