Ｊポップ＠人気アーティスト大特集

VOCALIST3

徳永英明



定価： ￥ 3,000

販売価格： ￥ 3,000

人気ランキング： 46位

おすすめ度：

発売日： 2007-08-15

発売元： UNIVERSAL SIGMA(P)(M)

発送可能時期： 通常24時間以内に発送

徳永英明と北島三郎
いや見事にはまっている。野暮ったい曲も見事に徳永英明風に味付けされ洗練されたイメージを作り出している。中性的なボーカルで独自の路線を造り出したChet Bakerのヴォーカルアルバムは、調べてみるとフランク・シナトラが唱った曲とほとんどかぶるということがわかる。フランク・シナトラですよ！日本で言えば北島三郎ですよ（たぶん）。（北島三郎こと）フランク・シナトラをChet Bakerが唱うとあんなに違うイメージになるということなんです。徳永英明もそう。髪をいじられながら聞くとさらに心地よい。http://ivanisevic.ti-da.net/

結局徳永は
オリジナル曲つくれないからカバ―曲しか出来ないんだよ徳永英明はまあある意味可哀相な歌手だよどこがいいんだか

ミュート
この2年以上、VOCALISTシリーズは歌う工夫とアプローチについて、こんな歌い方もあるという一石をJPOPに投じ続けてきました。そして今作では最近の曲をも取り込み、成功している点で当に最終章として一つの極みを聞けます。特に「EndlessStory」のようにレガートが長く、大きく歌う曲を昇華してる点は今までと違う点でしょう。そういう到達点の意味では、カバーの歌い方（ただ声をのせるだけの客観的歌唱方法）を示した今までの点だけでなくもっと踏み込み、バラードの伝え方まで改めて気付かされる作品です。それはバラードの歴史を引っ張ってくると一つのヒントを見ました。



1950年代初め、ジャズの巨人マイルス・デイビスはミュートトランペットという演奏をバラード表現に持ち込みます。それは当に画期的で音色を弱くするんですね。卵の殻を歩くと称されるほど非常に繊細なラインを描き出し、都会のブルーを奏でる手法でした。菊地成孔氏によればそれは当時甘い歌声で人気だったフランク・シナトラが、マイクを上手く使いささやくように歌う様子からヒントを得たのだそうです。それで彼のトランペットは一層歌心豊かになり、バラードメロディの美しさが特化されてゆきました。



この『VOCALIST』も両者に似てハイトーンも大袈裟なビブラートも使わない、その代わりマイクと己の響きの関係を上手く制御し、最小の音で語ることでメロディの美しさを最大に描き出しています。そのことで、通常の出力では出てこなかった原曲の深みを知るんですよね。シンプルに描き出す中に輪郭の美しさが自然と表れるから、バラードの伝え方においてこのシリーズは邦楽史の大きな試金石になったと思えるのです。勿論ただささやけばいいのではなく、日本語母音特有の浅さに、彼の澄んだ鳴りと儚い息の流し方が掛け合わさるから、こういう素晴らしさが表れたのでしょう。