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Utada Hikaru Unplugged

Utada Hikaru Unplugged

宇多田ヒカル

Utada Hikaru Unplugged

定価: ¥ 4,200

販売価格:

人気ランキング: 28994位

おすすめ度:

発売日: 2001-11-28

発売元: EMIミュージック・ジャパン

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2001年8月10日にMTV JAPANで初オンエアされたアンプラグドライヴ。機械が作り出すサウンドに頼らない、アコースティック感を重視したアンプラグドのコンセプトどおり、客席はすべてソファに入れ替えられ、プライベートルームのようなリラックスムードのなか、ジーンズにナチュラルメイクのHikkiが登場。 右手でしっかりとマイクを握り締めて歌うオープニング「Wait & See 〜リスク〜」、せつないピアノのイントロで会場が拍手に包まれる「First Love」、落ち着いたアレンジの「Addicted To You」とステージは進み、セカンドアルバム『Distance』からの「Parody」「蹴っ飛ばせ!」を熱唱。 温かいハイトーンを披露するU2のカバー「With or Without You」、ピアノが優しい「Automatic」に続き、ラストは「人前で歌うのは初めて」という「Final Distance」で幕を閉じる。生音の繊細さ、叙情的なストリングス、まるで目の前で歌っているかのようにダイナミックなHikkiのヴォーカルが、DVD 5.1chサラウンドの迫力で楽しめる。(速藤年正)


才能あふれる10代のHikki
今振り返るとHikkiがシンガーとしても作詞・作曲をこなすアーティストとしても一番輝いて、才能に満ち溢れていた頃のように思えます。



特にU2のWith or without youはHikkiがこの曲にこめた魂というか思いがひしひしと伝わってきます。



ところどころで、お母さんの藤圭子さんが出てくるという意味でも貴重な作品だと思います。

ヒカルファンにはおすすめ
小さいスタジオの録音ということで、5.1Chを生かした質のいい音を期待したが、音楽に厚みを感じられなかった。ライブ的アレンジが少なく、アルバムに忠実なテイストだが、時々見せるオリジナル色は満足できる。ファンには必見だが、そうでない人にはちと辛いか。

U2の「With or Without You」をカヴァーする宇多田ヒカルがみどころ
このアンプラグドによって、宇多田ヒカルのソングライターとしての才能を思い知らされた。しかし、このことのほか、彼女が、予定外のサプライズとしてU2の「With or Without You」をカヴァーすることで、作詞のほうのコツを惜しみなく披露したように見えたことが印象に残った。
言うまでもなく、たとえば、相手と飛躍的に一体化を遂げようとする倉木麻衣の詞の世界とちがって、宇多田ヒカルの詞は、どんな幸福なときでも、相手との距離感、不安、相手と一体化できない自我の部分にこだわる。同様に、U2の上記の曲も、「君がいてもいなくても生きていけない」と、どうしたって円満には収まらない距離を抱えて相手を愛している状態を歌ったものだ。ともに、夢見がちな若い子には興ざめな詞の世界だ。だから、MCで語っていたように宇多田の父がU2のファンらしいということを超えて、宇多田ヒカルが、自分の詞の世界観を学んだ師匠のひとりが、U2のボノなのではないか、という気がした。ちなみに、U2も宇多田も非アフロ-アメリカンでありながらに接近したという作曲上の共通点も存在する。
もちろん、U2の上記の曲は、キムタク、ミポリン主演のテレビドラマ『眠れる森』の挿入曲に使われたものだった。そして、彼女がCD「Wait&See」でカヴァーしたジャズのスタンダード・ナンバー「Fly Me To the Moon」は、『新世紀エヴァンゲリオン』のエンディング・テーマだった。だから、ひょっとすると、宇多田も、アフロ-アフリカンの音楽以外の一部の洋楽については、アニメやドラマに対する卑俗な関心を出発点にして学び始めたのかもしれない。けれども、原曲の入手ルートについての真相はいずれにしろ、それを創造的な芸術活動にまで高めているところがすごい。

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