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HARVEST

HARVEST

Dragon Ash

HARVEST

定価: ¥ 3,045

販売価格: ¥ 2,893

人気ランキング: 9737位

おすすめ度:

発売日: 2003-07-23

発売元: ビクターエンタテインメント

発送可能時期: 通常24時間以内に発送


シングル「Fantasista」「morrow」を含む5thアルバム。ヒップホップとヘビィ・ロックとパンクのミクスチャー・スタイルを生み出し、日本のメジャー・シーンの在り方を変えた彼ら。約2年3か月のインターバルを経て届けられた本作では、独自の方法論をさらに追求・洗練させたトラック・メイキングはもちろん、「止めどねぇ嵐も 止めばさんさんと遠路へ朝日を」(「Review」)をはじめとするリリックから感じられる“どこまでも先頭に立って走っていくんだ”という壮絶なまでの覚悟がグッと心に響いてくる。大人っぽさを増したkjの声も印象的。(森 朋之)


 
リリックからも、サウンドプロダクションからも、今までになく、知的な印象を受ける。

ハードエッジなギターを軸に、シーケンサーやブレイクビーツなど、テクノ的な手法を巧みに絡ませている。



多くのフォロワーを世に輩出したこのバンドだが、大きく広がった彼らとの差は、当分縮められないだろう。

試み
これ以前の音楽性はしっかりふまえたうえで、エレクトロニカ(特にDrum&BassやDub)方面の音との融和を図りながら生まれたようなこの楽曲群は、バンドの昔の評価も、そしてこのアルバムが受け入れられるかどうかも、さして気にしていないかのような印象をもたらした。でもあいかわらずかっこいい。



キャッチーで甘い音とDrum&Bassが好みであることを予め表明したうえでのお勧めは、

2. House Of Velocity

5. United Rhythm

11. Episode 4

12. Massy Evolution

15. Canvas

17. Harvest



なんとなく洋楽派に受け入れられやすい音ではないかと思う。

うたごえの内にあるものを聴こうとしてみたら
ミクスチャーの基盤をより確固とした性格の一方で、kjの持っていた良い面、歌詞を詠む人間的な温かみや個人の強さが抑えられており、ただテクニカルなだけだったり、ただガナるだけの音に終始し、完全に機械音楽的なヴォーカルに変わってしまった一枚。ジャケットからはかつての「静かな日々の階段を」などの収録を期待してしまいそうだが、全く予想とはぐれることになるだろう。7「Morrow」17「Harvest」が若干その余韻を残すが、メロディをkj自身がコントロールし描いてゆく強い意志は感じられない。勿論そういう曲なのだが、力こぶが何か感じられなさ過ぎる。機材の音だけ聴けば、力強さはあるじゃないかと思われるが、そこが問題なのではない。kjが歌の音色の中に溢れさせてきた意志が、虚脱感に支配されている。歌声に握った拳のようなエネルギーはここにはない。かといって、あえて身体をメロにただのせ浮遊するだけ、のかたちをとっているだけがその答えじゃなく、この時期のkj精神的な弱まりを覚えた。



サウンドはインキュバスなどのアプローチが息づくが、ドラゴンアッシュ独特の昇華方法で完全に他のバンドを引き離しにかかった、止揚の一枚であるとも思える。このバンドが98年以降邦楽シーンに残した道跡を辿るように、多くのバンドが二匹目のどじょうを狙おうとして現れてきたが、この作品でDAは全く過ぎ去ったあの頃など忘却の彼方に捨て去り、振り返りもせずひたすらに前に進化し続けている事を感じさせる。もはや、彼らとは雲泥の差ができていることを感慨深く思う。短期間でこれだけ進化させているバンドなどみたことがない。少し曲調が似たようなものばかり集まったの点は、作品としては面白みを欠くが、一曲一曲で見ていったとき、そういうスキルとしての突き抜けたものがある。

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