Ｊポップ＠人気アーティスト大特集

わたしたちの教科書 DVD-BOX ~ディレクターズカット完全版~

菅野美穂



定価： ￥ 23,940

販売価格： ￥ 17,716

人気ランキング： 7279位

おすすめ度：

発売日： 2007-10-17

発売元： フジテレビ

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すごくいいんだけど
いじめをテーマにした？傑作サスペンス。「次が観たい!今すぐ続きが観たい!」と思わせるパワーがある。おかしなところは少々あるが脚本がよく出来ている。シナリオの文法としては非常にきちっとしていて破たんが少ない。しかし最後の結論は…大風呂敷を広げたわりには…何を言いたかったのかが伝わりづらいところがあった。ラスト２回は蛇足だったのではないか。



最近のドラマはシナリオ書きの教本に載っているような「テクニックだけ」で書かれ、状況や人物の設定も類型的なものが多い。このドラマもその例に漏れないが、特徴的なのは全体を貫く「情」。人情味溢れる場面がしつこいくらいにこれでもかこれでもかと出て来て、観る者の感情を激しく揺さぶる。実はこれもろくでもない母親が母性なり人間の尊厳なりを実感してゆくことを説明するための「テクニック」なのだが、それがあることで凡百のいじめドラマとは一線を画している。



それから、よくある教師の側が問題を解決をする内容ではなく、司法の側に問題を追求させる理由をはっきりと与えたのも斬新。時間がよく飛ぶので、登場人物の精神状態がジェットコースターのように変わる。これも現実離れしているがいい緊張感をドラマに持たせている。



主な役者は良くも悪くも「いつもの芝居」で安定感がある。風吹ジュン怖すぎ。が、むしろ脇役の教師の中に光る人が多かった。個人的には、ツンデレの極みと言える芝居を見せた真木よう子にKOされた。子役はかわいそうな子はひたすらかわいそう、気持ち悪いやつは徹底して気持ち悪いということでどの子もうまい。出色はゴスロリの少女か。



結末の好き嫌いはあると思うが、「人間が命を賭けて闘っている様子を目撃する」意味でとにかく一見の価値あり。おすすめです。

ドラマと現実と。
　中学校で女子生徒の転落事故が起こった。彼女と奇妙な縁を持つ女性弁護士（菅野美穂）は、それが「事故」か「いじめによる自殺」か、の真相を突き止めるため、中学校に闘いを挑む。



　ストーリーの軸は転落事故だが、それを取り巻く学校・教師・家庭など、様々な人物・環境にスポットライトを当て、それぞれの変化・成長を深く描く構成になっている。一見蛇足に思えるシーン・台詞でも終盤に重要な意味を示す伏線として登場するものも多く、実に巧みに練られたストーリーだ。様々な人物・事件を取り巻きながらも終盤、結局辿り着いたのは何でも無い単純な事実だったという展開は、日常の「危うさ」をさり気無く視聴者に投げかける。



　また人物描写も他のドラマのように「安易に感情移入できるもの」にはなっておらず、登場人物を突き放し、彼らの「日常」までも視聴者に見せ、各々の『二面性』を浮き彫りにしている。伊藤淳史演じる理想に溢れた新任男性教師でさえ、そのお人よしな性格から風吹ジュン演じる副校長に洗脳され、あっという間に寝返ってしまう展開がその典型と言えよう。若干現実をデフォルメし過ぎている感もあるが、教壇に立つべき立場にある教師も実は「ただの人間」だった、と思わせるシーンなど、人間臭さを感じさせる場面も多い。



　また演出面で特筆すべきは、「いじめのシーンが殆ど出てこない」という点である。劇中最も中心線にあるはずの「いじめの可否」が、ほぼ全て登場人物の証言のみからしか炙り出されていない。これにより視聴者に「想像させる楽しみ」「いじめの恐さ」をより伝えることに成功している。これが昨今のいじめ問題に便乗した作品と大きく違う点である。「分かりやすいもの」が求められる現代のテレビドラマの中であえてこういった作品を送り出した脚本・坂元裕二氏、演出・河毛俊作氏ら制作者のドラマへの思いが伝わる大傑作である。



いじめは最低
私もいじめられていましたが少ない親友に恵まれて楽しい人生を送っています。このドラマを現役教師にはぜひ観てもらいたい。特にいじめを見て見ぬ振りをしている教師に。かなりブルーな気分になるかもしれないが、いじめを無くさないといけない。実際に私の近所でもいじめを苦に自殺してしまった男子中学生がいました。私と面識があったら相談でもしてあげられたかもしれないと悔いが残りました。いじめは最低です。いじめを受けてる人は死にたいと思ったことがあるはずです。三輪明宏さんがいじめは犯罪だと27時間テレビでおっしゃってましたが私もそう思います。教師は逃げないでほしい。