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Sometime Somewhere

Sometime Somewhere

小田和正

Sometime Somewhere

定価: ¥ 3,059

販売価格: ¥ 2,905

人気ランキング: 31718位

おすすめ度:

発売日: 1992-01-25

発売元: ファンハウス

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「あなたを見つめて」は名曲  ・・・なのに
多くの方が評価しているように「あなたを見つめて」は「風の坂道」と並ぶ屈指の名曲だと思う。彼の透き通る声を聴くたび心を洗われていくような気がする。

「何も求めない、今何も望まない、明日 あなたに会えれば それだけで」

この1行に彼の人を愛する気持ち、やさしさが凝縮されているのがわかる。本当に素晴らしいフレーズとして記憶に残る。このアルバムは映画のサウンドトラックとは関係ないが、どうしてもこの曲を聴けば私は映画をイメージしてしまう。

他にも、恋におちた二人を突き放したように描く「いつか どこかで」、‘誇りを捨てないで’というメッセージが印象的な「風と君を待つだけ」、小曲ながら人生を感じさせる「時に抱かれて/正木のテーマ」・・・。

小田氏は、アップテンポのナンバーにも数多くの名曲を残しているがこうしたバラードで特に本領を発揮する。そして、透明感溢れるサウンド、甘酸っぱいメロディ、透き通るようなハイトーンボイス、これらが一層聴く者の気持ちを捕らえて決して離そうとはしない。このアルバムは彼のベスト作と言って過言ではないだろう。



ただ一言、どうも小田氏は、私たち聴く者が‘いい!’と評価する曲をそれほど評価してくれないように感じる。言い換えればベスト盤を作るのが下手なのだ。「あなたを見つめて」をベスト盤(自己ベスト)に入れなくてどうする!と思うのだが・・・。

どこからどう聴いたって星は5つだ
映画「いつか どこかで」を観て、その内容の美しさもさることながら音楽におそろしく感動してしまった私だったので、正直に打ち明けてしまうと映画のサントラとして捉えながら入手しました。

………………しかし。

この確固たる「音楽の美しさ」(つまり、音楽のみの美しさ)は何なのだ。

よく小田氏の詞は叙情的だと言われるが、おそらくこのアルバムは彼のアルバムの中でも最もそれを感じさせるものだろう。広い草原にただ立って風を吸い込んでいるような大らかさ、恋におちた時の、いいようのない胸の詰まり…。人が最も強く感じるだろう、痛く、切なく、そして満たされるような叙情の感を、どうしてこんなにも、そのままに、かつ壮大に描けるのだろう。巨匠・小田氏のことを今更私がこんなありきたりな言葉で表すのは失礼千万かもしれないが、まさに「感性の澄みわたっている人」だ。

爽やかさの中にも強靱な意志を感じさせる「風と君を待つだけ」、先述したような切なさと満たされの感を映し出した「あなたを見つめて/冬子のテーマ」「時に抱かれて/正木のテーマ」、そして恋を客観的な視点から見つめ、その寂寥感を描いた「いつか どこかで」。どの曲をとっても、もう「美しい」という一言で表すしかない。

このアルバムには、確かな「表情」がある。恋という一本の木の周りで、それを真摯な目で見つめる凛とした「人間」の表情だ。



小田和正という人は、ただただ真摯であり、美しいものを美しいと捉えられる素直な感性の持ち主だと思う。彼の中には、常に美しく“風のようにうたが流れて”いる。

なかなか良い!
はっきり言ってサウンドトラックであることなどはどうでもいい。「あなたを見つめて」「風と君を待つだけ」は『自己ベスト』(究極の駄作盤)のセルフカバー&「伝えたいことがあるんだ」&「キラキラ」を削除して、『sometime somewhere』からの前述の2曲を入れるべきであった。「あなたを見つめて」は「緑の街」、「風と君を待つだけ」は「風のように」と肩を並べるほどの素晴らしい作品!。

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